工業高校のイケメン達に愛されて【下】
受け取ったブランケットを足元にふわりと広げた。
あったかいや。
確かにミニスカートは寒そう、と思われても仕方ないかも。
今日、迎えにきてくれたときもそう言われたな。
心配してくれていたみたいだから、心の中で少し、ごめんねと思った。
ピーーンポーーン…
「あ。」
「…来たな。行ってくるわ。」
インターホンの音で、すっと立ち上がった翔くんは、モニターの画面を確認してさっと玄関へ向かった。
みんな、やっぱりくるの早い…!
なんだろう、なんか緊張してきた。
こんなふうに休みの日にみんなで会うことが初めてだからかな。
少し速くなった鼓動を落ち着かせるように、胸に手を当てた。
…玄関の方から聞こえるなんだか賑やかな話し声。
さらに、どんどんどんという強めの足音があたしがいるリビングに近づいてくる。