工業高校のイケメン達に愛されて【下】
「レース中も緋奈に教えてやりたかったけど。俺もつい夢中になった。」
「ええ、気にしないでいいよ…!ありがとう!」
右隣に座っている翔くんも楽しそうな表情でコントローラーを握りしめている。
「うわぁ、翔あまあま〜!」
「うるせぇな、陸。」
「照れるなって、翔。」
「魅斗もうるさい。」
翔くん、またいつものパターンでからかわれちゃってる。
翔くんもみんなもレースを始める前に操作の仕方を丁寧に教えてくれたんだけど…。
あたし、センスがなかったのかも、あはは。
トホホ、と肩を落とした。
「あー目疲れた!一旦休憩しよーぜ。」
「優介にさんせーい!あ、そうだ。僕たちケーキ買ってきたんだっ!」
「ああそうそう。さっき陸、冷蔵庫入れてたよな。」
「もち!ね、ね、今食べない?」