工業高校のイケメン達に愛されて【下】



頷いた陸くんは、自分のバッグにガサゴソと手を入れた。


なんだろう?


翔くんもあたしと同じように不思議そうに首を傾げた。


坂口くんはあたしを見てにこりと微笑んでいる。


そして陸くんのバッグから出てきた水色のラッピング袋…が、あたしの方へ差し出された。



「これ、僕たち3人から緋奈ちゃんにプレゼント!誕生日おめでとう!」


「おめでとう、緋奈ちゃん!」


「おめでと。」


「3人から…!?わあ、ありがとう!」



どうしよう、すごく嬉しい。


3人からもこうしてお祝いしてもらえて、プレゼントまでもらえるなんて。


陸くんから差し出されたプレゼントを、目をキラキラさせながら両手で受け取った。



「あ、あの、開けてもいい…?」



そう聞くと3人が頷いてくれたので、ラッピング袋のリボンを丁寧に解いた。



「わあっ…!」


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