工業高校のイケメン達に愛されて【下】
へへ、贅沢だぁ。
どのフルーツから食べようかなぁ。
と、考えていたその時。
「緋奈ちゃん、翔にはプレゼントなにもらったの?」
美味しそうにチョコレートケーキを頬張る陸くんが、あたしに向かって首を傾げた。
陸くん、口の周りにチョコがたくさんついちゃってる。
かわいいなぁ。
「気になってたんだけど、もしかしてそのネックレス?」
「そうなの。これをプレゼントしてくれたんだ!」
坂口くんが、あたしの首元を見つめた。
ちらりと隣の翔くんに視線を移すと、ちょっと顔を赤くしながら黙ってモンブランの栗をかじってる。
「綺麗な宝石だね。」
「へへ、ありがとう。坂口くん!」
自分の顔周りの髪を避けて、ラピスラズリのネックレスをみんなに見せた。
「…あ。」
滝本くんが、あたしの首元をみて短く反応した。