工業高校のイケメン達に愛されて【下】



わわわ、翔くんごめんね…!


こうなっちゃったのはあたしに原因がある…!


話題を戻さないと!!



「あ、あのね!!翔くん、スマホケースもくれたんだ!見て、お揃いなのっ!!」



翔くんからもらったプレゼントの話に戻すつもりで、新しいスマホケースをみんなに見せたんだけど。



「「「…お揃い?」」」



またまた3人は、再び驚いたように目を見開いている。


あ、あれ?



「…緋奈、お前。」



翔くんは赤い顔のまま、スマホケースを持ったあたしの手首を掴んだ。



「…緋奈ちゃんと同じデザインのスマホケースを、翔もつけてんの?」



口元に手を当ててまるでたしかめるようにそう言った坂口くんに、あたしはうんうんと頷いた。



「翔〜、このこの〜っ!」


「うわっ、なんだよ陸!」


< 329 / 337 >

この作品をシェア

pagetop