工業高校のイケメン達に愛されて【下】
はじめての文化祭で、はじめての挑戦、いいかもしれない。
気がつくと、あたしはスッと自分の右手を挙げていた。
教壇に立っている福井先生は、あたしにすぐに気づいてくれた。
「お、中村。やってくれるのか?」
一番前の席だからわからないけど、あたしは今多分クラスのみんなからの視線を浴びているだろう。
「は、はいっ!やってみたいです」
「おお、そうか。ありがとう。じゃあ1人は中村に決定なー。あと1人だぞー?誰かいないかー?」
あ、そっか。
実行委員は2人かあ。
誰がやってくれるんだろう…。
いつも4人と一緒にいてもらってるから、まだ他のクラスメートの子たちとはあまり話したりしてないんだよね。
「______はい!」