工業高校のイケメン達に愛されて【下】



パッと後ろを振り返ると、あたしの席の列とは正反対の、廊下側の列の一番後ろの方の席の陸くんが机に手をついて立っていた。


そして、その隣の席の滝本くんも、陸くんと一緒で不機嫌そうな表情で勢いよく席を立ち上がった。



「僕も、実行委員立候補するっ!!!」


「…俺も、やる。」



ええええっ!!?


陸くんはともかく、滝本くんまで実行委員やりたいの?!


さっきまで誰もやりたそうなそぶりを見せた人はいなかったのに。


いきなりどうしてだろ…?



「あ、先生ー。俺もやりたいです。」



あたしの列の一番後ろの席の、坂口くんもそう言って手を挙げながら席を立ち上がる。


さ、坂口くんまで…?


なんだお前ら、どうしたんだ。と福井先生も若干困惑気味でみんなを見た。


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