工業高校のイケメン達に愛されて【下】
でも、せっかく4人みんなが立候補してくれたのだから、普段の慣れの面でも4人の誰かと一緒に仕事したかったかも…。
なんて、そんな風に考えたら横沢くんに失礼だよね。
横沢くんは、みんなのために立候補してくれたのだから。
立候補したにもかかわらず、ジャンケンで負けてしまった彼ら4人は、ジャンケンが行われた教室の後ろで床に手をついて落胆していた。
ああ…なんだか、かわいそうな気持ちになってきたよ…。
まだ少しざわつく教室内で、担任の福井先生が口を開いた。
「じゃあ、うちのクラスの実行委員は中村と横沢に決定なー。」
先生は話しながらあたしたちの名前を黒板に書いた。