工業高校のイケメン達に愛されて【下】
「あ…は、はいっ!」
わぁ、やっぱり早速お仕事あるんだ…。
早く帰れないけど…仕方ないよね。
しかも、もう今日出し物決めなきゃいけないって!?
うまく意見まとまるかなぁ?
「中村さん、いこ!」
少し不安に感じているととなりの横沢くんが、張り切ってあたしに声をかけた。
「あ、うんっ」
小さく返事をして、横沢くんとともに教壇の前に立つ。
横沢くんは進行係を務めてくれる。
「はーい、じゃあみんな!やりたいもんどんどん言ってー!中村さんは黒板に案の記入お願い!」
「は、はいっ!」
あたしは書記係を任命されたので、チョークを握り、とりあえず黒板に背を向けクラスメイトの前に立つ。
文化祭、なにをやるのがいいかな?
教壇に立ったときに、福井先生が出し物の注意事項が書かれた用紙をくれた。