工業高校のイケメン達に愛されて【下】
横沢くんにも渡されたその用紙を、彼は両手で掲げ元気いっぱいに読み上げた。
「えーーっと??食品の出し物はひと学年2クラスまで、2クラス以上候補が出た場合は抽選…らしい!」
そのほか生徒会からの1クラスあたりの予算とか、当日の注意事項とかとりあえず用紙の文字を全て読んだ横沢くん。
ハキハキしていて、そしてスラスラと読めていて音読が上手だなあ。
なんて、そんなことに感心してる場合じゃないか。
横沢くんが注意事項を読み終えると、クラスメイトの子が何人かわぁっと口を開いた。
「タピオカ売りたい!」
「駄菓子屋がいいだろ!」
「アイス売ろうぜ!」
みんながやりたいのは食品の出し物みたい。
うん、あたしも食べ物売りたい!!
お化け屋敷…とかも定番だと思うけど、お化けは怖いし嫌いだからちょっと遠慮したい。