工業高校のイケメン達に愛されて【下】



クラスメイトがやりたい出し物の案で騒いでいるところに、1人オタク気質の子が静かに手を挙げたのに気がついた。


えっと…あの子は…。



「あ、佐々木?なにか意見あるー?!」



ぽっちゃり体型でメガネをかけた佐々木くんは、挙げていた手を下ろして前を見あげた。


横沢くんの声で、クラスメイトの視線も佐々木くんに集まる。


佐々木くんは、注目されるのが得意じゃないのか少しおどおどした様子で静かに口を開いた。



「あ…うん、えっと…コスプレしてタピオカ売るのはどうかなあ…?こ、このクラスイケメンが多いし、タ、タピオカって今流行ってるし…。」



コスプレ…!?



「いや、コスプレって衣装どーやって用意すんだよ?まさか俺らで手作りするとかじゃねえよな!?」


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