工業高校のイケメン達に愛されて【下】



「よし、中村さんっ!委員会行こうぜ!」



あたしに声をかけた横沢くんは、カバンを肩にかけてとっくに教室を出る準備が整っている。


あたしはというと、まだ準備は終わってない。


文化祭が終わるまで授業はないけど、一応予習はしたほうがいいと思うから、何教科か教材持って帰ろうっと。



「あ、うん。ごめんね、すぐ用意するね。」



ごそごそとスクバに荷物を入れ教室を出る準備をして、支度が終わったあたしは横沢くんと共に教室を出て行った。


彼ら4人は、全員掃除当番みたいであたしが教室を出る頃にはもう誰もいなかった。


えっと…委員会はB棟2階の教室で行われるらしい。



「中村さん、委員会はやく終わるといいよな!」


「ね〜。出し物の案も、1発で通るといいね。」



この実行委員を機会に、横沢くんともお友達になれるのかな?


普段も隣の席だし、話していることは話しているけど。


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