工業高校のイケメン達に愛されて【下】



「明日からは各クラス文化祭の準備だから計画的に進めるように。では今日の委員会はここまでーー。」



先生が締めの言葉を告げると、みんながぞろぞろと教室から出て行き始めた。


ふう…予想より委員会長かったなぁ。


でも、あたしたちのクラスの出し物は、無事に決定した。



「中村さん、やったな!」



横沢くんが嬉しそうにあたしを見た。



「うん!今日クラスのみんなで話し合った通りの出し物できるね!」



そう。


あたしたちのクラスの案は無事に通ったのだ。


1学年6クラスのうち、4クラスが食品の出し物を提案していて抽選することになったんだけど、なんと横沢くんの引いたくじが当たったんだ。


あたしはくじ運ないから、もしあたしが引いていたらはずれてたかもなあ…。



「よし、中村さん帰ろ!」


「あ、うん。」



横沢くんに促されて、あたしたちも教室から出て行った。


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