工業高校のイケメン達に愛されて【下】
「へえ、そうなんだね。」
そういえばこの高校は確かに、全体的に部活に力を入れてるイメージはないかも…。
部活の入部も強制じゃないし。
あたしは、もちろん帰宅部。
「あっ緋奈ちゃん、今日家まで送るよ!」
校門までの道のりで、歩きながら横沢くんが突然あたしを見下ろしてそう言った。
「え?あ、ありがとう。でも大丈夫だよ。あたし、電車使うし少し遠いんだ…。」
「いやいや!俺は全然平気!もっと緋奈ちゃんと文化祭のこととかいろいろ話したいしさ!」
えっと…でも…。
横沢くんは聞いたところあたしの家とは方向が違うみたい。
やっぱり申し訳ない。
文化祭の話し合いは、明日の朝でもできるし。
学校でクラスメイトも交えて話し合った方がいいと思うし。
「緋奈ちゃん、○○駅使ってるんだったよね?じゃあこっちだ!」
横沢くんはあたしが使う駅の方面を指をさして、校門をくぐり歩き出そうとしていた。
横沢くんは、かなり強引…。
「あ、ちょ…「______おい。」