工業高校のイケメン達に愛されて【下】
「あーっ、優介っ!!!なに緋奈ちゃんの手握ってんのー!!?」
滝本くんを呼んだ大きな声に、あたしたち2人はビクッと大きく肩を揺らした。
そして滝本くんは、声のした方を向いて眉間にシワを寄せ、あたしの腕をパッと離した。
「げっ!」
「陸くん…!みんな!」
滝本くんを呼んだのは、陸くんだった。
それに、坂口くんと相葉くんも一緒だ。
「お疲れ様、緋奈ちゃん。委員会どうだった?」
「ありがとう坂口くん。えっとね、企画書が通って…あ、正確には横沢くんが当たりくじ引いて、コスプレ&タピオカショップできることになったよ。」
「よかったね!さすが緋奈ちゃん!緋奈ちゃんが実行委員だし、俺らも協力するからなんでも言ってね。」
坂口くんはそう言ってあたしの頭に手を乗せてポンポンとしてくれた。
坂口くんの手がとてもあたたかい。
あたしは今のところなにもできていないんだけども。
「坂口くん…ありがとう。あたし頑張るね!」