工業高校のイケメン達に愛されて【下】



ポスターに大きく書いたコスプレ&タピオカショップの文字を縁取って色を塗って…。


結構うまく書けたかも。


相葉くんはこういうの苦手って言ってたけど、色塗りすごく上手で鮮やかに仕上がるから相葉くんにお任せしよう!



「…中村、ココ何色で塗る?」


「そうだな、明るい色がいいなぁ〜。ピンクとかオレンジとか!」


「わかった。」



あたしにそう聞くと、相葉くんはその色のペンを持ってまたポスターに色を塗り始める。


相葉くんの横顔が、あたしの目の前にあって、少し距離が近い…。


相葉くん、肌綺麗だなあ。


鼻が高くて、まつ毛もすごく長い…。


さすがイケメンさんだ。


集中して真剣に取り組んでいるその横顔を見ていると…なんだか、胸がきゅうってなる。


…って、相葉くんのことを見ている場合じゃないってば、あたし!


手際よくやらないと文化祭に間に合わないんだから、作業作業!


あたしは首を横に振って、ポスターに再び視線を落とした。


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