工業高校のイケメン達に愛されて【下】
そして、さっきまで真面目な表情であたしの話を聞いてくれていたのに、みるみるうちに眉間にしわをよせて機嫌の悪そうな表情に…。
さっきみたいにまたテーブルをバンっ!と両手で叩いた。
テーブルの上に置いてある食べかけのケーキが乗ったお皿とフォークが、反動でカシャンと音を立てる。
「わっ!」
あたしは、驚きの声を上げた。
りりかちゃん、手痛くないのかな…。
口を開けてそんなことを考えているあたしとは逆に、りりかちゃんの顔は怒ったような表情で真っ赤っか。
「なんなのよ!その男たち!あたしのかわいい緋奈を振り回して!!許せないっ!」
「え、えぇ!?」
「あたしの緋奈に手を出すなんて百万年早いんだからあ〜!!!」
「手を出す!?それって、どういうこと…?」
「どういうこともなにもそういうことよ〜っ!!緋奈、すぐにその男たちに会わせて!!」