工業高校のイケメン達に愛されて【下】
相葉くんは耳まで真っ赤っかで、なんでこっち見てるんだよ、と言わんばかりの視線をあたしに落とした。
「んだよ…」
「ご、ごめん…今なんて…?」
その表情を見て、つられてあたしも顔が熱くなってしまった。
今相葉くんが言ったことが聞こえなかったわけじゃなくて。
本当に、そう言ったのか確かめたかった。
「…早く、2人きりになりたかった。」
顔を赤くしながら、どこか切なげに…相葉くんはもう一度言った。
それを聞いて、あたしの顔はさらにボッと熱くなった。
「な、なんで…?」
思いもよらない言葉に恥ずかしくなって、歩きながら両手で抱えたスクバに口元をうずめた。
「あー、もう…いいだろ。ほら下駄箱。靴履き替えて。」
どうして、はぐらかすの…。
その理由を少し知りたかったのに…あたしはぷくっと頬を膨らませた。