工業高校のイケメン達に愛されて【下】
あたし、なんで顔が熱いんだろう…。
なんで、相葉くんがあたしと2人きりになりたい理由が知りたかったんだろう…。
「…お前、そんな赤い顔してほっぺ膨らませたらリンゴみたいになってるぞ。」
あたしより先に靴に履き替えた相葉くんが、あたしの顔を見てクスッと笑いながら言った。
相葉くんだってさっきまで顔赤かったのに、もう赤みは引いてるし。
「リンゴ、なんて言わなくても…」
そんなふうに言われても、なんだか納得いかなくてまた頬を膨らませてしまう。
相葉くんに背を向け、下駄箱を開けて靴を取り出そうとした時。
____ズルッと、かかとが段差から落ちてしまった。
「きゃ…っ」
「…あっぶね。」
重心が後ろに…と思ったけど、相葉くんが後ろから抱きとめてくれた。
あたしのお腹に相葉くんの腕が回っている。