工業高校のイケメン達に愛されて【下】
放課後2人きり
今日の放課後は相葉くんと2人で文化祭の材料の買い出しに行くことに。
時刻は16時を回っているけど、残暑のせいでまだまだ日差しが強い。
ああ、学校を出る前に日焼け止めクリームを塗っておけばよかったなあ。
紫外線浴び放題だよ…。
あたしはそんなことを考えながら、相葉くんと2人並んで校門をくぐった。
「中村はこっち側歩いて。」
「わわっ…」
今あたしたちが歩いているのは歩道のない道路で、相葉くんはあたしの腕を引いて壁側に移動させた。
いきなり腕を引かれたので、少しビックリしてしまった。
でもそれはほんの一瞬の出来事で、相葉くんはあたしを移動させるとパッとあたしから手を離した。
「さっきみたいにドジされたらハラハラするしな。それに車とか来たら危ないし、俺が外側にいるから。」
「うっ…ごめんなさい…。」
相葉くんを心配させてしまった…気を遣ってくれて申し訳ないな。