工業高校のイケメン達に愛されて【下】
「謝らなくていいよ。俺がこっち側歩きたいだけだし…気にすんな。」
「う、うん。ありがとう。」
「中村がいつも使ってる駅にある文房具屋でいいんだよな?」
「うん!たまに寄るんだけど、店内広くて品揃えが豊富で見てて飽きないよ!」
「へえ〜。文房具好きなのか?」
「う、うん!かわいいデザインのシャーペンとか付箋とか、寄るたびについつい買っちゃう!」
駅へ向かう道のり、相葉くんと2人で歩くのは初めて。
少し緊張していたけど、相葉くんが会話を広げてくれて、なんか楽しい。
相葉くんがいつもクールなのには変わりないけど、今はこうして話をしてくれる。
それが、嬉しい。
会話をしながら歩き進んでいたから、駅までの道のりはあっという間だった。
まだ駅近辺は人はまばらで、どちらかというと学生が多かった。