終わりにした夫婦

···ご挨拶


今日は、羽叶さんのご両親に
挨拶に伺う。

羽叶さんから、
「父親は、検事の仕事をずっとやっていて
母親は、専業主婦で
父親を支えながら、息子の自分を
育ててくれた。」
と、聞いていた。

厳格なお父様かと思っていたが
とても優しい、きれいな顔をされていた。
お母様も優しさが溢れでている方で
「羽叶は、ずっと独身ではないかと
心配していたので、本当に良かった」
と、言ってくれた・・・

私は、お二人に
自分の一度目の結婚と
子供達の事を詳しく話した。

「この年ですし、羽叶さんの子供を
産んであげることは難しいと思います。
私は、羽叶さんの全てが好きですが
お父様とお母様に孫を抱かせてあげる事は
難しいと思います。
ですから、羽叶さんには
私でない方の方が良いかと思っています。」
と、言うと

羽叶さんは、
「亜子、そんな・・・・・
慌てる羽叶さんにお父様は、手で制止
「亜子さん、正直に話してくれて
ありがとう。
その上に、羽叶やわしらの事まで
考えてくれてありがとう。

私らも最初は、羽叶の子を抱いてみたいと
思っていたが、今は羽叶が
幸せな結婚をしてくれることだけが
私と妻の願いです。

それに羽叶のこんな顔をみることが
できて嬉しく思っていますよ。」
と、言ってくれた。
私は
「ありがとうございます。」
と、言いながら涙が溢れた。

お母様は、私の背中を擦ってくれて
羽叶さんは、涙を拭いてくれながら
「何回も言っただろう
僕は、亜子だから結婚したいんだよ。
他の人とは、考えてない。」
と、言ってくれたから
うん、うんと、何度も頷いた。

お父様とお母様と
四人で食事をして
私の実家に挨拶に向かう。

帰りに、
「次回、子供達にあって
    頂けますか?」
と、お父様とお母様に訊ねると
「「楽しみにしてるよ。きっとね。」」
と、言ってくれた。
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