終わりにした夫婦

···少しずつ


だからと言って
直ぐに、彼の元に戻る気持ちもなく
インテリアの仕事とGOEMONの仕事が
楽しくて、すべてを忘れて
打ち込んでいた。

社長も葵さんも
私にとても優しくて
いつも見方になってくれていた。

その為、羽叶さんは
私の近くには、近づけないし
マンションでも、
私の階·····
私の部屋····には近づくな!!
と、社長(青山さん)に
言い渡されていた····らしい····

羽叶さんは、
自分に非がある為
社長(青山さん)の言う事に
従うしかなく
私の子供達が動いたようだ。

子供達に誘われて出掛けると
羽叶さんがいたりと·····

最初は······呆れて···いたけど··
度重なると···おかしく····なってきて···

話を聞くと·····
瑛里子さんは、
結婚して幸せになった·····と。

自分は·····
弁護士だから、その観点から、
どちらかの生命の選択に
躊躇しただけで
私に対しての気持ちは、
何らかわってない·····と。

そんな、苦しい言い訳をして
子供達も、私も、呆れ笑いをした。

羽叶さんは、
私を傷けたことを
何度も何度もも謝ってくれた。

だから·····
友人として、過ごす事にした。

社長や葵さんは、
「騙されたらだめだからな。」
「信じなくてよいよ。」
と、二人は、言ってくれて
その度に
  羽叶さんは、頭を下げていた。


····良かった·····

私のせいで
三人の仲が壊れたりしたら
嫌だと思っていたから。

それからは、四人でまた
食事をしたり、飲んだり
子供達を交えて一緒に食事をしたり
そんな日々を一年半過ごし

少しずつ·····
 少しずつ·····

羽叶さんと私の距離が

      ·······近づき·····
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