終わりにした夫婦
···正基 俺には出来なかった
正基·····
母から電話があり
次男の柊が結婚すると
亜子から連絡あったと
言った。
俺は、豪のときも、菫のときも
式には出たが、父親らしいことは
何もしていなかったので
色々悩んで
柊には、電報と大きな花束を
送ることにした。
今は、一人で
農家の人まがいの生活を
やっている
今は、野菜を作ったり
花を栽培したりしている
一人住まいの家も
綺麗に住めるようになり
掃除、洗濯も一人でこなせている。
今では、近所の人が
遊びに来て、くれたりして
楽しく過ごしている。
亜子の再婚の事も母に聞いていた。
複雑な思いがあったが
自分には、できなかった
彼女の幸せを祈った。
家族写真が写メで送られてきたが
亜子は、変わらずに綺麗で
旦那さんは·····
あの弁護士さんだった。
高身長で綺麗な顔をしている。
何よりも衝撃だったのは、
子供達が彼の回りで
笑顔だった。
子供達の子達も彼を見上げて
満面な笑顔でうつっている
俺の時·····はなかった·····
寂しい気持ちと
皆が幸せに過ごしてくれて
嬉しい気持ちが·····まじり····
複雑な思いだった。