終わりにした夫婦
③・・現在
···正基①
目が覚めたのは昼過ぎだった。
ああ、もう会社には行かなくて良いんだ。
だが、それにしても亜子は
俺に一言もないのか
だんだんと怒りも沸いてきて
部屋からでてリビングへ行くが
リビングには誰もいない
キッチンにも、亜子の姿はない。
「どこかにいってるんだ!
まったく。」
と、思いながら
リビングのソファーに座り
テレビをつける。
30分程過ぎても玄関が開く気配はない。
お茶が飲みたくなり
お湯を沸かしにキッチンに入り
やかんに水を入れて沸かす。
その間に急須を探すがわからず
あちこち探してやっと見つけた。
だが、今度はお茶の葉がわからない
なんで、直ぐにわかるとこに
置いてないんだと
また、怒りがわく
やっと見つけて湯飲みにお茶を入れて
ソファーに運び座る
ああ、お腹すいたなぁ
まったく、亜子のやつは
いったいどこに行ってるんだ
俺がいない間、
いつもこんな風に遊びほうけて
いたのではないか
と、思うようになる
そのまま、昼になっても亜子の
姿を見ることはなく
俺は、着替えて
近くのファミリーレストランへ行った。
子供達が小さいときには
何度か来た覚えがある。
遅い朝ごはん兼昼ご飯を食べて
コンビニによってから
家に戻るが、やはり亜子の姿はなく
何気なく亜子の部屋を覗くと
なに?・・・・なんだ?・・・
亜子の部屋は、空っぽ・・だった・・
いったい・・・・
どうなっているだ・・・
窓にカーテンがあるだけ・・・
部屋の入り口にたたずむ