ありえない。
「何か、クラスで流行ってたんで見たかったんです。」

『おい。』

映画のチケットを渡される。

「あっ!お金。」

財布を出そうとすると、手を止められた。

『いいから、行くぞ。』

「はい、ありがとうございます。」

指定された席に着く。

いつだって、薫さんと一緒の時は代金を払わせてくれない。

始まった映画に、思わず驚く。

いろんな仕掛けがされている。

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