心の中に奏でる、永遠の向日葵


「俺、すごい内向的で…。っていうか、人間恐怖症みたいなところあるから、明るい人の方がいいです」
 

初めて三人の目を見て、普通のトーンで喋った。
 

暫く沈黙が流れる。
 

…え?俺、なんかいけない事言っちゃったか?
 

すると、伊藤が俺の方に近づいてきて、肩に手を置いた。
 

「やっと、まともに喋ったな」
 

まともに…?
 

思えば、三人の言葉に対しても、今までは「はあ」とか、「はい」とかしか、言っていなかったっけ。
 

「そっか、人間恐怖症ねぇ」
 

黒西は、考えるように呟く。


「どうりで、やけにオドオドしてたわけだね」
 

水田も、納得の表情で頷いていた。
 

「は、はい。あの、なんかすいません…」
 

二人の微妙な態度に、俺は思わず謝る。すると、二人は慌てて首を横に振った。


「ううん、いいのよ全然」
 
「そうそう、むしろ嫌われてないって分かって、ほっとしたよ」


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