心の中に奏でる、永遠の向日葵
どんなに手を伸ばしても、どんなに追いかけても、届かないものはある。
でも、届かなくても、感じる事はできる。
君は言っていた。心の中に、俺と太陽の世界を奏でると、何よりも楽しくなってくるって。俺を感じられるから。
そして俺が、心の中に、ひまわりに囲まれ、向日葵が楽しくピアノを弾く世界を奏でた時。
俺も向日葵と同じように、何よりも楽しく、幸せだった。向日葵を感じ、向日葵と笑っていたから。
結局、向日葵がいれば、俺はどんなことも幸せに思えるんだ。
だからこれからも、俺はそうし続ける。
太陽に向かって、元気いっぱいに咲く向日葵を、俺は奏で続ける。
でも、もう君を失うのはこりごりだ。もう、俺の前から消えないでほしい。ずっとそばにいてほしい。
だから、これからは。
心の中に、決して消えることのない、永遠の向日葵を、奏でていくよ。
終わり