心の中に奏でる、永遠の向日葵
やがて向日葵の動きが止まった。そのまま顔を上げると、彼女の口端が上がる。
そう、俺が初めて向日葵と出会ったときの、あの時みたいに。
パチパチパチパチ
俺は手を叩いて拍手をした。
向日葵は驚いたように、周りをキョロキョロと見渡す。
「いい『革命のエチュード』だったよ、向日葵!」
俺がそう叫ぶと、向日葵は立ち上がって振り向いてくれた。
そして、満面の笑みを浮かべながら、彼女は手を俺に向かって振ってくれた。
「ありがとう、日向君!」
全然こっちを向いてない向日葵に、やっぱり盲目なんだなと改めて感じたが、それでも俺は手を振ってみた。
彼女はそのまま手を下ろすと、杖を持って歩き出す。それと同時に、俺もすっと手を下した。
「おいおい、お前何やってるんだよ?」
突然、隣から伊藤が身を乗り出してきた。