心の中に奏でる、永遠の向日葵


直感的に、人と話す事に恐怖を感じているのだ。
 

一種の人間恐怖症みたいなもの。
 

俺は肩を下ろすと、生徒たちに背を向けた。


自力で、職員室は探すしかない。
 

俺は、そう決めると校舎の周りを、注意深く見ながら歩き出す。
 

別に、こんなシチュエーションにあったのは、初めてという訳ではない。むしろ慣れてると言ってもいいくらいだし、俺の心の中は冷静だった。
 

それにしても、この学校は広い。早く探さなくては、授業に遅れてしまう。転校初日から遅刻しては、俺のイメージが悪くなってしまう。
 

俺の足が、スピードを上げる。
 

曲がり角を曲がった。場所的に、校舎の裏側あたりだろう。
 

そこは、人気のない場所だった。遠くにベンチが一つ置いてあるから、中庭ってところだろう。


両側に、無数の木が立っていて、木の葉っぱの隙間から流れ込んでくる太陽の光は、幻想的な世界を作り出している。
 

綺麗なところだが、ここに職員室はないだろう。


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