この瞳だけを見て





お店を出て、テラス席があるカフェに入った。


コーヒーを飲みながら、智哉は両肘をつき、真剣モードで関谷に質問をした。




「じゃあ、単刀直入に言うけど…今好きな人がいますか?」


「はい、います‼︎」


「それは、俺が知っている人ですか⁇」



この質問に関谷はクスッと笑い始める。



「なんで笑うの?」


「なんか、尋問みたい(笑)え〜なんか恥ずかしくなってきた」


「ちゃんと答えてください‼︎」


「はい、そうです。智哉が知っている人です‼︎」


「えっ?」



智哉は嫌な予感がした。


関谷の周りに女子の影があまりないから、限られた人物しかいないからだ。






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