この瞳だけを見て
“お姉ちゃん2人もいるんだ…”
意外にも末っ子だと判明し、新たな一面を知る。
気付けば『関谷くんと話すの…楽しいな…あれ…?』と思うようになった。
席替えもちょこちょこあるのだが、偶然にも関谷くんとは前後や隣の席になることが多かった。
「富沢といつも近くの席になるな〜‼︎」
「私が嫌なら誰かと代わろうか?」
「いや、いい‼︎富沢が隣だと俺が居眠りしてる時に起こしてくれるからさ、いいのいいの」
なんて会話をする。
少し離れた席から祐奈が茉侑と関谷の様子をジーッと眺めていた。
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昼休み中に、ベランダで祐奈と茉侑が柵に寄りかかりながら雑談をしていた。
「最近、関谷くんと仲良いよね‼︎」
「そう⁉︎別に普通だと思うけど?」
「茉侑は気付いてるのか分からないけど、関谷くんっていつも茉侑のこと見てる気がする」
「いやいや〜それはないでしょ⁉︎」