この瞳だけを見て




ゲームは智哉が勝ったところで切り上げて、眠くなりあくびが出始める。



「ねぇねぇ」と呼ばれ、「ん?」と祐奈が振り向けばちゅ、って触れるだけのちゅー。


そのまま智哉の首に手を回せば柔らかく微笑んでキスしながら優しくベッドに倒される。



「…いい?ダメなんて言わせないけどさ」



いつもよりちょっと男らしい智哉も好きだ




「ねぇ…ちょっと聞いてみてもいい?男女の友情って成立すると思う?」


「えぇ‼︎急にどうしたの⁉︎」


「私は成立しないと思ってるんだけど、智哉はどう思うのかな⁉︎って」



智哉は不意に賢人との話を思い出していた。



ずっと異性の友達関係だと思っていた富沢茉侑と付き合い始めたと聞いて、男女の友情なんてやっぱりないのかな⁇と一瞬頭に過ぎったが…





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