この瞳だけを見て




翌朝、ソファに座りテレビを見ながらコーヒーを飲んでいた智哉の携帯からメールの着信音がした。



メールを見てすぐに、キッチンにいた祐奈に声を掛けた。



「祐奈、今日の夜予定空いてる⁇」


「ん?…今日⁇」



✳︎ ✳︎ ✳︎



その日の夜20:00


イタリアンのお店を予約していた智哉は、関谷と富沢と合流した。



「小西くん久しぶり‼︎」



富沢は学生時代と相変わらず明るかい笑顔を見せた。



「高校卒業振りだよね⁉︎賢人から話は聞いてるよ」


「ビックリでしょ⁉︎まさかって…」


「ほら、智哉は鈍いから気付かないって」



関谷はくすくす笑いながら、智哉の肩を叩く。



「俺全然気付かないんだよね‼︎」


「この事、まだ祐奈には話してないよね?」


「うん、まだしてないよ。今日は少し残業しないといけないみたいで、先に始めててって‼︎」


「そっか、祐奈仕事忙しいのか…」





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