この瞳だけを見て
「もうすぐ中間考査があるけど、テストが終わったら何か食べたいものある?」
「う〜ん、俺はアイスかな」
「アイス⁉︎ちなみに何味が好きなの?」
「バニラが好き」
甘いもの好きなんだ…なんか意外だな。新たな発見‼︎
ふとあくびが出てしまい、彼と話していると眠くなってきた。
雰囲気がふわふわしていて、話す速さがゆっくりめなのと、丁度いい声の低さに癒されるからなのだろうか。
そう思いながら「ふ〜ん」と相槌を打って、再びストローに口をつけようとした瞬間
「智哉どこ行ってたんだよ、探したぞー‼︎」
遠くの方から小西くんを見つけた関谷くんが駆け寄ってくる。
小西くんと私の間に入ってきた関谷くんは、ふと私が右手に持っていた紙パックのジュースに視線を向ける。
「あっ、俺もそのジュース好き。気が合うね‼︎」