この瞳だけを見て
私と関谷くんが同じジュースを好きな事が判明し、微笑み合っているのを見た小西くんは関谷くんの肩を組み出して
「原さん、まだ行かなくてもいいの?」
「あっそうだね。じゃあまた明日ね‼︎」
飲んでいたジュースを飲み干してゴミ箱に捨て、2人に手を振り図書室へ向かった。
関谷は小西の表情を伺い、左手で小西の両頬を挟んでプニっとした。
「何だよ‼︎」
「意外とほっぺたプニプニなんだな‼︎笑」
関谷の腕を掴んで放すと、小西は痛そうに頬を摩った。
「お前が女子と話すの珍しいじゃん⁉︎」
「いや、そんなことないよ⁇」
「行こうぜ‼︎」
肩を組んだまま前を歩き出したが、小西は顔だけ後ろを振り向き、祐奈の後ろ姿を目で追った。