この瞳だけを見て




〜 それから数日後 〜



中間考査が始まり、3日間試験が続くので毎日夜遅くまで勉強して寝不足気味。


何とか試験を乗り越えて、最後の一教科のチャイムが鳴り、ようやく試験が終わった。



「終わった〜‼︎」とクラス中から声が聞こえてくる。



机の上に置かれたシャーペンや消しゴムを筆箱に戻していると、斜め前に座っている茉侑が後ろを振り向いて声をかけてきた。



「祐奈、この後どうする?パァ〜っと気分転換にどこか行かない?」


「ごめん茉侑、今日はパス‼︎真っ直ぐ家に帰ってゆっくり寝ようかな」


「そっか、分かった‼︎」


「しんどい試験終わったばっかりなのに、茉侑は元気だね〜笑」



そう言って笑いながら、リュックに荷物を詰めると席を立つ。


2人の話を横耳していた小西は、机に頬杖をついていた。





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