この瞳だけを見て




✳︎ ✳︎ ✳︎



一方、祐奈はあくびをしながら靴を履き替え、校舎から外へ出た。


やっと家に帰って思う存分寝れる…


もう寝ることしか頭の中になかった。



校門を出て1人歩いていると、背後から自転車のタイヤの音が近づいてくる。


自転車がキーっとブレーキの音が聞こえ、歩いていた自分と並んだので、隣を振り向くと自転車に跨っている小西くんの姿があった。


2人とも止まったまま目を合わせていた。



「ねぇ、コンビニ行かない⁇」


「コンビニ⁇何で?」


小西くんは周りをキョロキョロ見渡してから祐奈に声を掛ける。



「後ろ乗って‼︎」


「いや、学校の近くだから2人乗りバレたらまずいんじゃ…」


「今なら大丈夫だから、俺を信じてよ‼︎」



祐奈の腕を掴んで、自転車の荷台に乗せる。





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