この瞳だけを見て





「簡単に言うとイケメンで背も高くて優しくて気配りも出来て、いつもニコニコ笑ってる感じ。とにかく完璧な人だよ」


「えぇ…そんな人が世の中にいるんだね。むしろいつか会ってみたい」



なんで私が友達の彼氏のいいところを熱く語ってんだか…


そんな自分に呆れてしまった茉侑だが、それだけ友達の彼氏を認めてるって事だと改めて確信した。



✳︎ ✳︎ ✳︎



急いでバス停に向かい、丁度タイミング良くバスに乗りこむ。


待ち合わせであるバス停で降りると、ベンチに座って待っている男性の姿があった。



「お待たせ‼︎」



私と彼が向かい合わせで立っている間を、春風が吹いて長い髪が靡いて思わず目を瞑った。





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