この瞳だけを見て
「えーっと、何何?《大切な人》⁉︎」
紙を広げて読み上げ、顔を上げると小西は真っ直ぐな目で祐奈を見つめる。
「俺は原さんがすっごい大切なんだ…俺じゃダメかな?」
切ない顔をされて、「ダメってそういう訳じゃ…」と咄嗟に答える。
突然の告白に思わず戸惑う祐奈は息を呑む。
「何言ってるの?そんなの告白みたいじゃない⁉︎やめてよ変な冗談‼︎」
考える余裕もなく畳み掛けるかのように、小西はいつになく真剣な眼差しで、一歩前に踏み込み話を続ける。
「告白だよ。原さんが好きだ、付き合って欲しい」
小西くんが私の中にどんどん踏み込んでくる。
そして彼から後光が差しているように見えた。
「原さんは他に好きな人がいるかもしれないし、まだ恋愛に興味がないかもしれない。でも付き合えば、もっと楽しくなるよ?ゆっくりでいいから俺の事知って欲しい」
何が何だかさっぱり…