この瞳だけを見て
「顔、真っ赤。可愛い」
小西はニヤッと意地悪そうな笑みを見せる。
「今、そんな事言わないで…」
「しょうがないでしょ、事実なんだから」
小西からの柔らかいキスの嵐に溺れそうになった。酸素が回らなくて思考がストップする。
「と、ともや、、、」
「、、、ベッド行こっか」
「ちょっと待って…その前にお風呂入らせて‼︎」
祐奈はそそくさに脱衣所へ入り、ドアを閉めるとそのまま背をつけ、静かに目を閉じて呼吸を整える。
無造作に置かれたコンビニ袋の中には、ポッキーとコーラのペットボトルが袋から半分中身が見えていた。
小西は後頭部を触りながら玄関に戻り、コンビニ袋を拾い上げた。
「ポッキー買ったんだ、懐かしい…」
ポッキーが入った箱のパッケージをパカっと開けた。