この瞳だけを見て
「もしかして、智哉の事?なんか悩みとかあんの?」
「いや、悩みなんてないよ。だって容姿端麗・頭脳明晰・運動神経抜群、そして性格も聖人。人が嫌うところが全くないんだもん」
「だよな、いいやつだもんな。男の俺でも思うもんな。今の話聞いたら智哉すげ〜喜ぶと思うけどな」
「言わなくていいからね、恥ずかしいから‼︎」
「分かった。じゃあ秘密にしといてやる‼︎」
フフフと笑いながら、スーパーの中を順に回っていく。
「ただどうして小西くんが私を好きなのか、理由をまだ知らないんだよね。聞くタイミングもよく分からなくて…寧ろ聞いていいのかどうかも。本当に私が彼女でいいのか考えてしまう。私よりもっといい人がいる気がして…」
関谷は祐奈の話しをうんうんと頷きながら聞いてくれていた。