この瞳だけを見て




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《2015年 7年前 高校1年生》



文化祭の打ち上げが終わり、カラオケ店の外でクラスメイトが集合していた。



「そろそろお開きにしようか‼︎」



それぞれが散らばって帰っていく中、祐奈は茉侑と立ち話をしていた。


小西は腕時計をちらっと見て立ち話をしていた祐奈の隣に近付き話しかける。



「原さん、終電大丈夫?富沢さんも間に合いそう?」



まだ20時なのに終電の心配をしてくれる。優しさについキュンとしてしまう。



「電車ならまだ沢山あるよ」


「そっか、なら良かった。ねぇ、今度2人でどこか行かない?」


「うん、いいよ‼︎じゃあデートだね‼︎」


「そういう事‼︎」



小西は照れながらも終始笑顔で祐奈を見つめる。


2人の会話を目の前で目の当たりにしていた茉侑は、入る隙もなくただ黙って見守っていた。





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