この瞳だけを見て




ブランコに座り、鎖を両手で握る祐奈を見て追いかける小西は、ブランコ境界柵に腰掛けた。



ずっと何か言い出そうな顔で祐奈を見てくる。そして数分後に「ねぇ、俺なにかしたー⁇」と少し落ち込んでいるよう。


その姿が可愛すぎて自分がやってる事が情けなくなってしまった。



「キスされるかと思ったら逸らされて…ただの私の勘違いだった事が恥ずかしくなったの」



思わずニヤけてしまった祐奈に小西は「なに、して欲しい?」と言ってくる。



「えっ、試したの?ちょっと酷いよー笑」と言いながらブランコから降りて小西の元へ歩み寄る。



祐奈を目の前に小西はニコニコしながらギューとしてくる。



「やっぱりして欲しかったの?」に対して「うん」と答えると「俺、優しく出来ないよ?」と言ってくるから祐奈からソフトなキスをする。





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