この瞳だけを見て




朝ごはんを食べ終えた後、智哉は皿洗いをしながらリビングのソファに座ってテレビを見ている祐奈に話しかける。



「あのさぁ…そろそろ同棲しない?」


「えっ今なんて?」


「一緒に住まない?」



皿洗いをしながら大事な事をサラッと口にする。



「大学卒業してお互い社会人になるわけだし、そろそろいいんじゃない?」


「うんいいよ‼︎あ〜でも一旦親に言わないとなぁ。多分大丈夫だけどさ」


「お母さん元気にしてる⁇高校の卒業式以来会ってないなーって思って」


「あーあの時かぁ…うちのお母さん強烈だから笑」



自分の母親に初めて智哉を紹介した時のエピソードを思い出す。





< 85 / 136 >

この作品をシェア

pagetop