この瞳だけを見て
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教室に戻ると「祐奈、パン買えた?」と茉侑に聞かれ、「うん」と答え自分の席についた。
「そのパンずっと好きだよね〜」
「正直にいえば、もっと種類と量を増やして欲しい」
「確かに、それ正論だわ」
茉侑と話していると、教室の後ろのドアから小西くんが入ってきて、祐奈の背中を目で追いながら席についた。
小西くんの前の席に座るクラスメイトの関谷くんが彼に声をかけた。
「あれ、パン間に合わなかったの?」
「うん、でもおにぎり買えたからいいや。あとこれ、ついでに買ったから」
そう言ってブルガリアの飲むヨーグルトジュースの紙パックを関谷に渡した。
「えっくれんの?サンキュー‼︎」
関谷は嬉しそうにストローを紙パックに突き刺して飲み始めた。