この瞳だけを見て
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【 友人宅 】
手元にある缶ビールやグラスの空きを見て祐奈は席を立つ。
「あれ、お酒無くなったね。まだみんな飲むでしょ⁉︎」
「じゃあ、祐奈ー行こ」
智哉に誘われ行こうとしたら1人の男子が立ち上がった。
「あー小西いいよ、俺らで行くよ」
そう言って祐奈の腕を掴んだのは、大学の同級生大内滉太(おおうちこうた)だ。
玄関先で2人に腕を掴まれる状態になり、身動きが取れない。
えっなに?なにこれ⁇
まさか私…大内くんと智哉に取り合いされてる?
リビングから玄関先で静かに火花を散らす2人をチラ見していたサークルの女子2人が
「なんかドラマみたいな展開だね」
と呟きながらつまみをパクパクと食べていた。