溺愛は嬉しいですが、自立させていただけませんか?
「悠斗、今日、なんか用事あるの?」

唐突に律に聞かれた悠斗は驚きながらも肯定する。

「うん、今日は家事代行サービスの人が来てくれるらしくて、俺、家にいなきゃいけないんだよ。
なんか用事足してあったの?」

「いや、別に。愛紗の可愛さについて、カフェなんかでまったりと話したいなと思って…」

予想通りの回答だったので、悠斗は苦笑いをする。

「でも、大丈夫なの?俺に伊月さんへの愛を語るんだったら、律、伊月さんと一緒帰れなくなるのに。」

「は?大丈夫。GPSつけてるし、スマホにも、いつもつけてる髪飾りにも。」

「ほんと、溺愛通り越して、サイコパス化してるよね、律。」

「うっせぇー。と言うことで、今日は愛紗と帰る。バイバイ!」

とても嬉しそうな律を苦笑して、見送る悠斗だった。
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