裏切り者の君へ
雪也のコートのポケットには数枚の写真が入っていた。
それらにはケバケバしい化粧を施した少女の裸が写っていた。
そして雪也が飛び降りた同じ屋上にアルコールを飲まされ泥酔した少女が半裸の状態で横たわっていた。
少女の体の中から精液が検出された。
少女は13歳になるまであとふた月だった。
來夢は事情聴取のため警察に呼ばれた。
雪也の性癖について事細かに質問された。
來夢は何度も同じことを繰り返した。
「何かの間違いです。雪也にそんな趣味はありません」
來夢自身に言い聞かせる言葉でもあったし、雪也に触れた時、1度足りともそんな映像が浮かんできたことはなかった。
來夢は自分の手に確信を持っていた。
男性の警察官が部屋を出て行って女性の警察官と2人きりになった時、彼女は寄り添うように來夢の横に座ると囁くように聞いてきた。
「彼のセックスはノーマルだった?彼はあなたの体にちゃんと興奮してた?つまりちゃんと勃起してた?」
そのとき來夢の中で何かが壊れた。
來夢は悲鳴のような声をあげた。
叫ぶように泣いた。
女性の警察官が來夢の背中をずっとさすっていた。
それらにはケバケバしい化粧を施した少女の裸が写っていた。
そして雪也が飛び降りた同じ屋上にアルコールを飲まされ泥酔した少女が半裸の状態で横たわっていた。
少女の体の中から精液が検出された。
少女は13歳になるまであとふた月だった。
來夢は事情聴取のため警察に呼ばれた。
雪也の性癖について事細かに質問された。
來夢は何度も同じことを繰り返した。
「何かの間違いです。雪也にそんな趣味はありません」
來夢自身に言い聞かせる言葉でもあったし、雪也に触れた時、1度足りともそんな映像が浮かんできたことはなかった。
來夢は自分の手に確信を持っていた。
男性の警察官が部屋を出て行って女性の警察官と2人きりになった時、彼女は寄り添うように來夢の横に座ると囁くように聞いてきた。
「彼のセックスはノーマルだった?彼はあなたの体にちゃんと興奮してた?つまりちゃんと勃起してた?」
そのとき來夢の中で何かが壊れた。
來夢は悲鳴のような声をあげた。
叫ぶように泣いた。
女性の警察官が來夢の背中をずっとさすっていた。