ずっと君だけを…
「俺は、逢坂の担任だぞ。分かるか? 俺、桑名 雅人」
桑名 雅人
確かに、私の担任の名前だった。でも、なんでここにいるかがわからなかった。
せんせぇは、じっと私を見つめた。
辺りを見回したがユカとタクがいなかった。多分、自転車で逃げたんだろう。
せんせぇは、言った。
「逢坂。俺は、お前が本当に心配なんだ」
「…………」
「最近、ろくに学校に行ってないだろう。いい加減行かないと、勉強とか、かなり遅れてるぞ」
「…………」
「ほら、叔父さんや叔母さんも心配してるって」
「…………」